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アウトドアな暖生地で見る 失敗しない暖ウェア選び

冬のそと遊びに欠かせないものといえば“防寒ウェア”だ。
近年はそれらに用いられる素材(生地)の多様化が進んだことも手伝って、
機能性もファッション性も大切にしたい僕たちを楽しませてくれているはずだ。

今回は、そんなトレンドの中にあってとくに注目されている、
【Alpha Direct】【Octa CPCP】【Merino Wool】にフォーカスして、
それぞれの特徴や今買いたい逸品を詳しく紹介していこう。

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subhead

ずっと着続けられる
防寒生地を学ぶ

近年とくにアクティブインサレーション用としても注目されている防寒生地が、【Alpha Direct】【Octa CPCP】【Merino Wool】だ。

“保温性の良さ”はもちろん、“軽量性”や“速乾性”、“通気性”、“防臭性”など、アクティブなシーンを助けてくれる機能に優れているのが特徴だ。

とはいえ、自分のスタイルや使用シーンに向いているものを見分けるのも難しいかもしれない。

そこで今回はそれぞれの特徴を詳しく解説していこう。ファッションアイテムとしても活用したいーー。そんなわがままな視点でのレビューも加えてお届けするので、ぜひ参考にしてほしい。

Alpha Direct

Alpha Direct

1980年代にフリース素材を世に広めたことで知られるポーラテック社が開発したのが、中綿素材“Alpha Direct(アルファ ダイレクト)”だ。

同社のAlphaをベースに、裏地を用いることなく使用できる素材に進化。肌に直接触れることが可能な特性をもつので、ウェアのボリュームや重量減にも寄与してくれるのも特徴のひとつ。

柔らかな起毛による高い保温性を確保しつつ、編みのゆるさが高い速乾性・通気性・コンパクトに収納できる携行性にも寄与。停滞時は暖かく、行動中もムレにくいので、レイヤリングの調整が最小限で済むはずだ。

また、60・90・120などと複数の目付(厚み)がラインナップされているのもAlpha Directの特徴だ。数字が高いほど厚手で高い保温性を確保しているので、ミドルレイヤーとして使用する場合や、肌寒い日の羽織ものとして使用する場合など、用途に合わせて選ぶのがおすすめだ。

中綿素材“Alpha Direct(アルファ ダイレクト)

Alpha Direct

Alpha Direct

素材メーカー・帝人フロンティアが開発した機能素材が“Octa CPCP”だ。

中空糸にタコの足のような8つの突起(フィン)を放射状に配列したポリエステル繊維(Octa)を使用した中綿と裏地を一体化した、トリコット生地として生成。両面とも起毛しているAlpha Directと異なり、起毛している中綿面とメッシュ面で構成されているのが特徴だ。

中空糸と8つのフィンが多くのデッドエアーを保持することで、優れた保温性を発揮。8角形のエッジが毛細管作用を生み、汗や湿気を素早く拡散・乾燥させるのも強みだ。

中空糸による圧倒的な軽さに加えて裏地を必要としない構造なので、装備(ウェア)の軽量化に大きく寄与してくれるのもOcta CPCPが注目されている理由のひとつだ。

中綿素材“Alpha Direct(アルファ ダイレクト)

Alpha Direct

Alpha Direct

メリノ種のヒツジから取れる希少で高品質・良質な繊維からつくられるのが“Merino Wool”だ。

一般的なウールと比べて非常に細い繊維径の恩恵で、チクチクを感じない肌触りを得られるのが特徴。

さらに、繊維が湿気を吸収しつつより多くの空気を保持。高い吸湿性と保温性を両立しているので、寒暖差のある環境でも身体をドライに保ちつつ汗冷えを抑制してくれるというわけだ。

また、抗菌作用をもっているのもMerino Woolがアウトドアシーンで愛されている理由のひとつ。雑菌がつきにくく、悪臭を吸収・中和する力が強いので、何日も続けて着用してもほかの繊維のウェア類に比べて不快を感じにくいはずだ。

中綿素材“Alpha Direct(アルファ ダイレクト)
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hinataの
エディターが
独断と
偏見でレビュー

ここからはhinataのエディターによるレビューをお届けしていこう。スペックだけでは見えてこない実際の着用感などを参考にしてほしい。※あくまでも個人の感想です

1/ 保温性

冬のアウトドアにおいてもっとも重要な性能が“保温性”。気温や行動量によって体感温度は大きく変わるからこそ、素材の“暖かさの持続性”を知ることが重要な判断軸になる。

Octa CPCP
badgeOcta CPCP
Editor's Voice

中空糸&8本の突起をもつ断面構造による“ハイロフト感”も手伝って、微風時にも確かな暖かさを感じさせてくれる。さらに、“柔らかな肌触り”が「優しく包み込んでくれている…」なんていう安心感も。汗をかいてもベタつきにくく保温力が下がりにくいのも高ポイントだ。

2/ 通気性

通気性は快適さに大きく寄与する大切な要素。行動量が増えると熱や湿気がこもりやすく、冷えや不快感の原因にもなるからこそ、“いかにムレを逃がせるか”が重要だ。

Alpha Direct
badgeAlpha Direct
Editor's Voice

目付によって着用感や性能は異なるものの、基本的にゆるい編みのおかげで高い通気性(ヌケ)を感じるのがAlpha Direct。それでいて、風の強いシーンでもOcta CPCPのようにピンホールからの突き刺すような冷気の侵入ではなく、表裏の起毛が和らげてくれるのも魅力だ。

3/ 軽量性

より快適に行動を続けるためのアクティブインサレーションには、“軽さ”も求められるはずだ。これはもちろん日常のおともにするにも大切な要素ではないだろうか。

Octa CPCP
badgeOcta CPCP
Editor's Voice

柔らかな肌あたりも手伝って、着ていることを忘れるほどの数値以上の軽さを感じるのがOcta CPCPだ。中綿と裏地が一体化した構造によって裏地を追加することなく一着のウェアとして成立させられるのも、レイヤリングの軽量化に貢献してくれるところだ。

4/ 耐久性

冬のウェアは使用環境も使用頻度もハードになりがち。だから繰り返しの着用や洗濯に耐え、性能や風合いを保てるかどうかは重要な判断基準。“長く付き合える一着か”を見極めたい。

Merino Wool
badgeMerino Wool
Editor's Voice

復元力に優れているので、着用・洗濯を重ねても風合いを保ちやすく長く付き合える安定感に軍配。個人的にはモヘアニットのような雰囲気もあるAlpha Directもお気に入りだが、藪漕ぎ時などに発生する引っ掛かりやスレによるダメージにも臆さず使えるのがMerino Woolだ。

5/ 快適性

高機能でもストレスを感じるウェアは使い続けられない。肌触りや動きやすさなど“着用中の違和感の少なさ”は、冬の行動を支える重要な要素ではないだろうか。

Merino Wool
badgeMerino Wool
Editor's Voice

極細繊維ならではの細さによってしなやかに曲がるので、身体の動きに自然に追従してくれるのがMerino Woolのウェアだ。吸湿性や防臭性にも優れることも、長時間着用を続けても違和感がでにくい理由のひとつ。自然由来の肌触りの良さや天然のUVカット効果もグッド。

Editor's Summary

保温性通気性軽量性耐久性快適性

5項目を通して見えてきたのは、素材ごとに得意分野が異なるという点。保温性と軽量性では“Octa CPCP”、通気性では“Alpha Direct”、耐久性と快適性では“Merino Wool”が一歩リード。とはいえ、どれが正解か?ではなく、重視するスタイルに合わせて選ぶことが、納得できる一着への近道かもしれない。

subhead

オンでもオフでも
主役級
おすすめ
アイテム3選

ALPHA 90 SIDE ZIP VEST
ALPHA 90 SIDE ZIP VEST

中厚手のAlpha Direct90を採用したフード付きベスト。大型のベンチレーションとしても機能するサイドジップや開口が広く被りやすいフードデザインなど、同ブランドならではの仕様が随所に見られるのもポイントだ。

  • main fabric:Alpha Direct 90
  • weight:142g (M)
  • size:S、M、 L、 XL
  • colors(at hinata store):VERMILION
  • price:¥17,600(税込)
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サイドジップにはダブルジップが採用されているのも見逃せない。上側からオープンすればスルーポケットとして使えたり、バックパックのウェストハーネスを衣服の内側で固定することも可能だ。

サイドジップにはダブルジップが採用されているのも見逃せないほかのAlpha Direct
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OCTA PULL OVER JACKET
OCTA PULL OVER JACKET

Octa CPCPを使用した、スタンドカラー付きプルオーバータイプのジャケット。操作性の良いスナップボタンと襟周りなどの差し色の採用で、レトロな雰囲気を獲得しているのも迷迭香のアイテムらしさを感じるところ。

  • main fabric:Octa CPCP
  • weight:132g (M)
  • size:M、 L
  • colors(at hinata store):GRAY、BLACK、BLUE GREEN、ORANGE、BROWN、DARK GRAY
  • price:¥16,500(税込)
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左胸には大きめのポケットをレイアウト。小物の収納に活躍することはもちろん、本体を収納(パッカブル)して携行することも可能だ。背中の外側にはネームタグとループがデザインされている。

左胸には大きめのポケットをレイアウトほかのOcta CPCP
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ROUVER Merino Hoodie
ROUVER MERINO HOODIE

新潟の老舗ニット工場が手がけるメイドインジャパンのファクトリーブランド
「ROUVER」による、Merino Woolを使用したフーディ。19.5μの防縮メリノウールを使い、ホールガーメントで仕上げることでストレスフリーな着心地に。端布が出ず縫製などの工程も削減できるので環境に優しい一面も。

  • main fabric:Merino Wool
  • weight:331g (M)
  • size:S、M、 L、 XL
  • colors(at hinata store):FOREST、BLACK、ORANGE
  • price:¥16,500(税込)
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顔の動きに追従しやすくビーニーなどの上からも被りやすい、大きめのフードをデザイン。ドローストリング(フード紐)も糸余りを防ぐために同じ糸で編立ているのも特徴だ。

大きめのフードをデザインほかのMerino Wool
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subhead

アウトドアな
アイテムで
冬の
ワードローブを
充実させよう

冬のワードローブを充実させよう

今回紹介した3種の“暖”素材は、いずれも冬のアウトドアを快適に過ごすための機能を備えながら、街の装いにも自然に溶け込む汎用性をもつものだ。

通気性に優れる【Alpha Direct】、軽さと保温性を高次元で両立する【Octa CPCP】、着心地と安定感に長けた【Merino Wool】。それぞれの特性を理解すれば、野外でも街でも頼れる一着が見えてくる。その視点こそが、冬のワードローブをより充実させてくれるはずだ。